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あらゆる局面を検証すると、例えば評価書でいう一五年間で九億円の人件費はどう積算したのかへ根拠は極めてあいまいだ。
これはメーカーに誘導された、極めて窓意的な、さらに言えば控造された技術評価と指弾される内容となっている。
施工した企業体とコンサルタントの裏の癒着ぶを窺わせている。
この利益誘導だけの馴れ合いのツケと痛みだけが、住民に重のしかかってくる。
この技術審査報告書は、後日、理想とあまにも掛け離れた施設の稼働実績によ一、企業体との交渉時の切り札として、再び脚光を浴びることになった。
ラプルや維持管理費の高騰にょ一、広域行政組合と組合議会は、企業体と今後の対応について交渉に入った。
その過程の中で、Kを選定した経過が指摘され、報告書の存在が議会側から持ち出され、原本の提示が求められた。
議会、とりわけ導入当初から係わってきた古参議員が、報告書原本で詳細にわたり、明記された数々の数値とも現実の数値が極端に相違する点に言及、原本の公表を要請した。
これを受けて、組合事務局はこれまでの記録を保存してある書庫に出向いて、原本を探した。
ところがも原本が見つからないのである。
この原本は、通常組合が作成するA4判A3判のサイズと違い、B4判の分厚い特殊判だったため、書架に縦に入らず、横に寝かせて保存してあったという。
数年前の設計段階の作業に加わった職員によると、「一つだけ横になっていたので、よ目立った」という。
当時、システムの選定などにあたってへこの原本は議会との話し合いや事務レベルでの査定の際へよく利用されたがへ施設が七〇%程度完成した頃には、誰からも注目されななっていた。
トトラブルや維持・管理費の高騰が現実となるまでは。
原本の紛失は、組合事務局を大いに慌てさせた。
事務局を隈な探す一方で、施設完成後、RDF関連書類の大半を移動させたセンターの管理棟書庫も、捜しまわった。
しかし、原本は出てこなかった。
あったのは、原本から重要な部分を抽出した、議員配布用のダイジェスト版の余だけだった。
ただへこの原本の紛失事件は、導入時、事業に係わっていた職員によると、センター完成の一年前に突然へ勇退したA組合事務局長が探関与しているという。
A事務局長は、職場を去るに際して、身辺整理の名目でかなの量の書類を自宅に持ち帰って焼却処分したというのだ。
この中に、原本があったかどうかは、「薮の中」で、今に至っては本人が職場を去っているだけに、余程のことがないと確かめようがない。
この一連の不祥事は、組合事務局全体の重要書類に対する管理体制の杜撰さを露呈しただけでなり、職員自体に、事業というものは計画当初から常に継続性を持って動いているという認識の欠如をも証明した。
危機管理に希薄だった行政の失態は、その後の企業体との交渉でも尾を引き、組合事務局が企業体と組合管理者の市長、そして議会とのメッセンジャー役に成り下がる結果も招いた。
RDFは、1日平均七〇トンほど生産されている。
一日あたり約一二〇トンの可燃ごみがセンターに搬入され、その六〇%がRDFとなって出てる。
広域行政組合がRDF処理を受け入れた最大の理由は、建設費へ維持・管理費の安さとへ生産したRDFを燃料として売却できるという点だった。
ごみを再加工して売るという発想は、当時のごみ処理行政ではまった考えられない、斬新で画期的な発想だった。
企業体もプレゼンテーションの席上、大型ボイラーを設置している事業所などは、今後へ高価な化石燃料の代替としてRDFを使うようになるとの見通しを示してRDFは引手あまたの市場になると、一段と語気を強めた。
これに市議会へ町議会、広域行政組合議会の大方の議員たちが惑わされてしまった。
行政の厄介物として対応に苦慮していたごみが、燃料として売却でき、しかも収益が見込まれるという話に絃惑されてしまった。
もっとも当時、企業体と議会との話し合いの議事録を見ると、企業体の口上は巧みで、地方議員がたやす編されても仕方ない内容となっている。
企業体は、工事請負契約に有利であっても、後日へ問題が生ずる可能性のある点については、言葉を濁し、あたさわがない答えをして、システムの優位性についてのす込み効果が期待できる部分は、大いに誇張した。
最後までたった一人でRDFに懐疑的だった共産党の古参議員も、大勢に押されてRDFを呑まざるをえなかった。
こうしたごみを燃料として考える風潮は、KグループだけでなRM方式の側にも強あった。
双方はRDFに関するセミナーを度々開催して、将来へオイルショックといった化石燃料の供給がピンチになることを想定すれば、国はRDFを立派な燃料として認めざるを得ななると、盛んに吹聴していたオイル製品の規格が制定され、安全性も確保されれば、二〇〇二年(平成十四年)頃には国から燃料として認知されると説明していた。
しかし、いまだにRDFは他所に持ち出す際へ廃棄物扱いとなっている。
この現状に、組合側は企業体へ、燃料としての認知を強国に求めるよう依頼した。
だが、事態は進んでいない。
〔深刻化したRDF在庫〕RDF消費への1抹の不安は、システムの稼働が軌道に乗った二〇〇〇年四月を境におぞましいリスクを伴って跳ね返ってきた。
RDF消費が頓挫したのだ。
生産したRDFの消費先が、確保できななったのである。
センターからは、否応なしに一日平均七〇トン程度のRDFが出てしまう。
計画当初はセンターのボイラーをはじめへ市内の製薬会社研究所のボイラー、大規模事業所、温泉施設などで全量が消費できることになっていしかし、消費問題を積み残したまま、建設に見切り発車したツケが、一気に回ってきた。
毎1日二〇トン前後の消費を見込んだ市内のC製薬兜x士御殿場研究所は、RDFシステムが遅れて稼働したため、独自にボイラーを新設、試運転中ということで、月二〇〇トン弱の利用にとどまった。
さらに、温泉施設も小回のき灯油ボイラーを主軸としておRDFは一日一トン使うか、使わないかという程度となった。
結局、大口消費は遠方の愛知県にある再生紙工場のボイラーの月三二〇トンだけとなりへ残は在庫として抱えることになってしまった。
民間業者の倉庫を借て保管したものの、二〇〇〇年五月末までに、三二〇〇トンの在庫量となった。
RDFはフレコンパックと呼ばれる大きな専用袋に収納されて保管されている。
一袋六六〇キログラムしか入らないため、この時点で袋数は五〇〇〇個近となり、広い倉庫一面を埋め尽している。
それでも大口の消費先は、見つからずじまい。
フレコンの袋だけが、積まれていった。
同年八月には在庫量が四〇〇〇トンに達して、三カ所の保管倉庫も満杯状態となった。
この保管料も莫大で、月額六〇〇万円。
その結果、この増額分を年四回の補正予算を組んで、補填しなければならなくなった。
〔問題多いRDF燃焼〕この緊急事態に広域行政組合は、消費先の開拓に必死とならざるをえなかった。
導入時の口約束をあてにして、消費先に明るい企業体にも打診して、打開策へのアドバイスを期待した。
しかし、話し合いで企業体は、「遠方で処理するよ一、近隣と協力して広域圏で燃焼施設を造った方が良い」と夢物語のような見解を示して、引き取先の確保に関して一歩退姿勢に転じた。
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